ネット選挙のメリット


ネット選挙のメリット

時代のニーズに応じてネット選挙は解禁されました。では、そのメリットを考えてみましょう。

提供されているサービスの充実

提供されているサービスの充実 現在、インターネット関連会社ではさまざまなサービスが提供されています。ツイッターやフェイスブックなどは利用料無料、ブログも広告などが入ったり、記事内容(註1)や容量の制限などの条件がつくものの無料サービスを多くの会社が提供しています。それらを利用すれば、例えばスマートフォン一つで開設・維持ができ、必要な費用はスマートフォン関連のみということになります。そのため、資金力のない候補者にとって有効な選挙運動のツールとなり得ます。ただし、資金力をフル活用して、広告代理店にプランニングを依頼したり、デザイン会社にデザイン依頼したりと、ピンからキリまであることも事実です。しかし、街頭演説や宣伝カーと違って、個々の有権者がじっくり内容を見ることが可能ですから、内容で勝負している候補者も脚光を浴びるチャンスはあります。

速報性のあるマルチメディア

インターネットを利用した発信の魅力は、マルチメディアのコンテンツを、随時手軽に、速報性をもって更新できることです。新聞は文字と画像、テレビは音声と動画が中心ですが、インターネットの場合、例えばフェイスブックなら、文字でコメントを書き込み、その記事に動画や写真を添えて記事にすることができます。しかも簡単です。そして、見る方も、何時でもどこでも、コンピューターやスマートフォンなどがあれば気軽にチェックできます。そのため、長々と政見放送を見たり、いつ来るか分からない街頭演説を待たなくても、その画像が簡単にネット上にでてくるのです。

多様性のある情報発信

手軽に始められるのが魅力のインターネット。そのため、例えば従来の選挙運動では配布できるチラシの枚数や種類が定められていましたが、ネットでは様々なコンテンツを作ることが可能です。例えば、政策別にしてみたり、若い層と高齢層とで変えてみたり、運動期間中に大きなニュースがあれば、それに対応したコンテンツを作ることができます。つまり、リアルタイムで、相手に合わせてさまざまなコンテンツが更新されることで、発信する候補者の方も、受け手の有権者も、“今”知りたい事、興味を持っていることの情報を手に入れやすくなることが期待できます。

直接的な情報発信

「自民党動画チャンネル Cafe Sta」より「自民党動画チャンネル Cafe Sta」より

インターネットは発信者の情報がダイレクトに公開されるツールです。例えば、テレビでは30分の会見も数分(あるいは数秒)に編集されてしまいますし、新聞は全文掲載されたとしても、1面の見出しや論評が加わった記事の方の印象が残りがちです。しかし、インターネットの場合、本人が話したり書かれたりしたものを、マスコミなどの第三者を介することなく伝えられます。また受け手も直接コメントなどを書き込むことで、双方向のコミュニケーションが成立しうるツールなのです。テレビを見ながらブツブツ言う感覚で、ネットを見ながらコメントを書き込む人が増えるでしょうし、政治家によっては、有権者の意見や質問に対して、誠実に対応する人もいるでしょう。

註1: 無料のブログサービスでは、通常運営会社によって規約が設けられており、営業専用の記事などの禁止事項があります。